韓国で口パク禁止法案…(ニコニコニュース)
以下は個人ブログから。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ (前略) 私がこの論争でもっとも気がかりなところは法律そのものというよりも、 その法律に賛成し、支持している意見の殆どが、 自分たちが規制しようとしている業界がどうなっているのかわかっていない 興味も愛情も持っていない人々のお節介だというところにある。 リップシンク(口パク)を法律で禁じようと主張し、同調している意見の基底には 「いま、歌謡界には口パクが蔓延っている」という現実認識が存在している。 はたしてそれが現実か?いつまで10年前、5年前の話をしているつもりだろう。 簡単に言うと、特別な事情もでないかぎり、最近の歌謡界で 口パクで舞台に上がるアイドルは「いない」と言っても過言ではない。 ただ、人数を合わせてパートごとに踊りと歌を同時にこなす場合の負担を軽減し、 機械音などの部分では部分ARを一部使用する程度の違いがあるだけだ。 このへんを追及すると論点が変わるので、あとで話すとして、 とにかく、一つだけはっきりしていることは、現在のところ、 部分ARを除いて、舞台そのものを口パクですますチームなど、 そもそも存在しないという事実だ。 本当に実力が伴わず、埋もれてしまったチームは除外するとして、 ある程度の知名度を持つチームのうち、ライブが微妙で問題になった 最後の記憶はワンダーガールスぐらいだ。しかしこの子たちの場合すら、 実力不足とコンディション低下を鑑みず、 無理にライブを強行したため問題になったのだ。 ライブを避け、口パクを濫発したためではなかった。 アイドルのダンス音楽のみが蔓延ると不評を言いつつ その音楽のレベルが低いと話すことは、ある意味、盲点であり、矛盾ともいえる。 もう一度、このことについて冷静に考えていただきたい。 彼らのいうとおり、10年以上をもアイドルダンス音楽のみを 集中的に打ち出してきたものが、今のK-POPシーンなのだ。 しかもメインストリームにおいて。 誰でもそれぐらいやれば実力が向上して当たり前で、 今、この業界はかなりの「上向きの平準化」が成し遂げられている。 もはや昔のHOT、ジェクスキス、SESとピンくるが活動していた時代とは違うのだ。 デビュー前から練習生体制の厳しい競争を勝ち抜いてきた子たちだけが、 デビューする資格を得ている。 各グループのメインボーカルを担当したメンバーなら、それなりの ソロ歌手と比較しても見劣りしないレベルにきているのが現実だ。 ほかのメンバーたちも、自分の担当パートを消化するには 無理のない実力を持ち、実際に上手く消化している。 つまり、彼らがただいま口パクだと非難している子たち。 TVのその口パクは、口パクではなくライブだということだ。 ライブをしているのに口パクだと非難する気になるということ。 それは完璧に舞台を消化しているという反証といえるのではないか? もちろん、消化できているということが事実だが、 彼らはたぶんそうは思ってくれないだろう。 ただ、興味がないだけだ。興味も愛情もないが、利益があるため、 もっていた10年前、5年前の偏見を振りかざして乱入してくるのだ。 そいうことをお節介という。 (中略) イ・ミョンス이명수議員が考えている法案の内容が、 部分ARまでを含んでいるかは定かではないが、 (正直なところ、部分ARの概念は知っているのか疑問だが) もし部分ARまで禁じるというのなら、ますます言葉に窮する。 普通、部分ARを使用する場合は二通り。 音源そのものが機械音の変調で発売されたため、 肉声のライブでは再現できない箇所があるため使用する場合と、 シャウトや英語歌詞などを背景に流しつつ、 それに平行してメインメロディーと歌詞を重ねる部分。 後者の場合、グループなら複数のメンバーがパートを分担して処理できるが、 ソロならばそれができないため、部分ARを使用することになる。 これは今のアイドルダンス歌手たちがそうというわけではなく、 すべての歌手に該当する話だ。 たとえイム・ジェボム임재범を呼んだところで、いくらイムジェボムでも 喉に音声変調機はついていないし、二つの喉を持っているわけでもない。 彼はダースベイダーでもケルベロスでもないのだ。 なのにそれを禁じるとしよう。どうなることだろう? 音源で機械音を使った表現と、重なる歌などの表現が消えうせる。 音源はそのまま発売し、ライブのときはなんとか肉声で代替すればいいだろう。 というかもしれないが、はたして実演者側はCDに劣るライブをしたがるだろうか? 仮にARまで禁止範囲になっているとすれば、それは表現の領域の制限であり、 人為的で強制的な文化の退歩にほかならない。 ごくたまに、ARの比重が高すぎるため問題になる場合はある。 最近、私の印象に残ったことで例えれば、カヒ가희のソロのメロディが気に入ったので 部分ARに任せた機械音パートが多すぎるのはちょっと残念だったとか、 いま活動しているパク・ジェボム박재범が歌詞パートを多すぎるARで埋めておいて たまに掛け声ぐらいしか入れてないのでイライラさせられたということならあった。 しかし、この程度の問題視できるケースは、結局、少数にすぎないのであり、 業界そのものを問題視して取り締まるほどの多数では決してない。 これは結局、市場の文化の流れの中で調律されるべき問題なのだ。 それを法律で強制するとなると、まるで話が違ってくる。 (中略) 発議案の内容が、カチカチの完全禁止を意味していないことぐらい、 私だって熟知している。これはその発議案によって触発された 論議に対する話だ。発議案そのものについて評するなら、 文化を法律で強制するという発想自体が笑えてくる。 禁酒法が笑えるのと同じだ。まったくもってダサい。 笑えるといえば、ゲームシャットダウン制に反対していながら 口パク禁止法には賛成している人たちが、 正直、一番笑えると思うのだが。 (後略)
by no_moyan
| 2011-05-20 12:09
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